『先生の色』〜桜の下で始まった恋は、色を変える〜

「私もそろそろ帰りますね…」


私は席を立った



「…
もし、今、高校生だったら…

今、抱きしめてたと思う…

…ごめん…」



ごめん…



「謝るんですね…

謝られたら…
大丈夫です
って、言うしかないです

大丈夫、です…
ありがとう…先生…

これからも、私の先生でいてください…
さようなら…」



「さようなら…
また、明日…」



先生の顔は見れなかった



また、明日…

明日も先生は

私の先生



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