『先生の色』〜桜の下で始まった恋は、色を変える〜

冷蔵庫のペットボトルが
残り3本



夏休みも最終日になった



「課題、終わったの?」



「ハイ、今日ここに来たかったから
昨日の夜、頑張りました!」



「そっか…」



先生、なんか元気ない?



「先生、明日から仕事だから
テンション低いんですか?」



「いや…別に…」



気のせいかな?



「そーだ!先生、私のこと描いてください」



「急に?」



「ずっと描いてほしかった
先生から見た私って、どんなかな?って」



「んー…」



「だって…元カノは描いてたのに…」



「アレは…
だって、立花さん絶対見せてって言うでしょ
だから、気持ち見られるみたいで、嫌だ」



「じゃあ、見せてって言わない!」



私はムキになってしまった


どぉしても先生に描いてほしかった




「じゃあ…裸体だったら…
って言ったら?」



「…」



「ごめん…冗談
ちょっと、コンビニ行ってくる」



先生は急いで出て行った






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