『先生の色』〜桜の下で始まった恋は、色を変える〜

「オレ、ソファーで寝るから
ベッド使って…
さっきシーツかえたから…」



「うん…
先生、明日も仕事?」



「明日は、午後から…
立花さんは、春休みか…
いいね、学生は」



「…先生…」



「ん…?」



「一緒に、寝たい…」



「立花さん、ホントに酔ってる」



「…酔ってるかもしれないけど…

酔ってなくても…先生が好きです…

…先生、もぉ、いなくならない?」



「うん…」



「先生が、ソファーで寝るなら…
私もここにいます

隣にいたい…」



またいなくなるんじゃないか…


あの時の不安は消えない



「それじゃ、寝れないから…
じゃあ、立花さんベッドで寝て…
オレ、隣にいるから…」



「ホントに…?」



「うん…
先に行ってて…
オレ、タバコ吸ってから行く…」



先生はそう言って、またタバコを吸い始めた





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