『先生の色』〜桜の下で始まった恋は、色を変える〜

先生に抱きしめられたまま
朝になった



外から鳥の囀りが聞こえた



私は眠れなかった

ずっと先生の胸の中でドキドキしてた



先生の胸から顔を上げると
外が少し明るくなってた




「…起きた…?」

先生が言った



「ずっと…寝れなかった…」



「オレも…」



ふたりで笑い合った



「先生、腕、痛いでしょ?
…あ…」



顔が近かった


目が合った



「…おはよ…」



キスされると思った



「おはよう‥ございます」



急にまた恥ずかしくなった





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