『先生の色』〜桜の下で始まった恋は、色を変える〜

「菫、いい匂いする…」


先生が私の髪に顔をつけた



「先生も
いい匂いするよ…」



またドキドキする



「そお?
同じシャンプーなのにね…

先生って今でも呼んでくれる
かわいい声も変らないね」



私は恥ずかしくなる




「先生、眠くない?」



「うん、コーヒー飲んだし
明日休みだから大丈夫だよ
コーヒーもう一杯入れようか?」



「…んーん、ベッド行きたい…」



「眠い?菫」




「んーん…」




「じゃあ、行こうか…」




先生はきっと私を待ってる


私が進めるのを…





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