縁の下の恋


案の定、深雪からは仕事に差し障りがないように、無理しないでと言われた。


渡辺は、その足で結城が居るところへ、真直ぐに向かった。


「結城さんっ!」

「おうっっ!いちりは?どうだった?」


「……いちりを、あんな目に遭わせた奴を、調べて下さい!ってか、もうっ、判ってるとかですか?」


「いやっっ、そのことなんだが……もうっ…お前はっ、口を挟むんじゃ無い!」


「何でですか?誰なんですか?判ってるんなら、俺に教えてくださいよ!…大体…俺にだって…いちりは、当分仕事が出来ない身体にされたんですよ!」


「渡辺!!お前がそんなんじゃ…なおさらお前はっ、黙っていろ!!とにかく俺たちは、いちりが一日でも早く回復出来るようにできる限り協力してやること……お前もそれだけを考えてやれって、分かったな?下手なことするんじゃないぞ!お前が逆立ちしたってたちうち出来る相手じゃないんだから。」


「結城さんっ!いちりは、なんも悪い事してないっすよね?なのに…なんで……俺っ、変わってやりたいですよ!俺っ!毎日でも行ってやりたいんで…遠い所の仕事だけは、勘弁して下さい!分かりましたから……」
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