縁の下の恋
〜一理〜
一理はその日食欲が無く仕事から戻り何も出来ずにただベットに横たわっていた。
部屋を静かにしていたせいか階下から微かに行き交う人達の声などが耳に入って来た。
ここ最近の疲れが溜まって来てて眠ろうとすればするほど頭が冴えて眠れずにいた。
耳から入って来る音に何故か集中してしまっていた。…
…その時
微かにピアノの音が
勘違いだと…
と思いながらも耳を澄まして聞き直した。
まさか…ああっあのレストランからっ?なのかもっ…
そのうちに聞こえなくなり、
あの曲は…
誰か自分のように、気まぐれに弾いて帰ったのだろうか?
にしては、一理には素人ではないなということは判った。
何故なのだろう?
暫く胸の中がざわめいてその日はなかなか寝付くことができなかった。