王子様に恋をした
殿下もロイド様もお背が高く、殿下は爽やかイケメン ロイド様は漢気イケメンとでも申しましょうか。

殿下は輝く様な金髪で深いエメラルドグリーンの瞳をされた優しい面立ちと声色の持ち主。

片やロイド様は、宰相らしからぬ煉瓦色の髪をつんつんに立たせ琥珀色々の瞳をされた精悍なお顔立ちで声も太く低めのお声をされたワイルドな男性でいらっしゃいます。

お二人ともとても目立つ容姿をしておられたので、私はご令嬢達にじっと睨まれてしまい、始終俯いてばかりでした。

「アイリーン嬢。改めて自己紹介をさせて頂こう。私はガーディアン侯爵が子息 ロイド•J•ガーディアンだ。今宵は私の誕生祭にいらして下さり、誠に嬉しく思う。どうかゆっくりして行って欲しい。」

顔を上げた私を見下ろすロイド様は、真っ赤になりながらも、真っ直ぐな視線で私にそれを伝えると、恭しくも礼をして下さいました。
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