戀のウタ
白河は局長の話に内心苛立ちながら必要最低限に愛想良く振る舞う。
その様子に更に機嫌を良くした局長は白河に自分のデスクの前にあるソファに勧めた。
断るのも心象が悪いと思った白河は勧めに応じる。
「ああ、座る前にこれを見て貰おうか」
「はい」
ソファに腰を下ろしかけたところで局長が白河を呼び止める。
右の引き出しを開けるとそこからファイルを取り出し白河に手渡した。
白河は受け取った布張りの厚いファイルを開ける。
顔写真の入った履歴書のような書類が一番最初にあり他に数枚の書類が挟まっていた。
「これは?…――ッ!」
何の変哲も無い書類だと思っていた白河はその一番最初の書類に映る顔写真と添え書かれた名前に驚く。
随分と成長しているが面影はある。
そして書かれた名前で記憶の中の幼い少女と写真の少女とが一致した。
驚きで目を瞠る白河に局長は面白そうに小さく笑う。
「まぁ君に頼むのが適任だと思ってね」
「…どういった、ことで?」
「なぁに簡単なことだよ。その娘の身柄を確保して欲しい。なんとしても」
『民間人を守る警察として』というニュアンスには聞こえない口ぶりに白河の眉間に深く皺が刻まれた。
その表情に局長は更に面白そうに口端を歪める。
その様子に更に機嫌を良くした局長は白河に自分のデスクの前にあるソファに勧めた。
断るのも心象が悪いと思った白河は勧めに応じる。
「ああ、座る前にこれを見て貰おうか」
「はい」
ソファに腰を下ろしかけたところで局長が白河を呼び止める。
右の引き出しを開けるとそこからファイルを取り出し白河に手渡した。
白河は受け取った布張りの厚いファイルを開ける。
顔写真の入った履歴書のような書類が一番最初にあり他に数枚の書類が挟まっていた。
「これは?…――ッ!」
何の変哲も無い書類だと思っていた白河はその一番最初の書類に映る顔写真と添え書かれた名前に驚く。
随分と成長しているが面影はある。
そして書かれた名前で記憶の中の幼い少女と写真の少女とが一致した。
驚きで目を瞠る白河に局長は面白そうに小さく笑う。
「まぁ君に頼むのが適任だと思ってね」
「…どういった、ことで?」
「なぁに簡単なことだよ。その娘の身柄を確保して欲しい。なんとしても」
『民間人を守る警察として』というニュアンスには聞こえない口ぶりに白河の眉間に深く皺が刻まれた。
その表情に局長は更に面白そうに口端を歪める。