授かったら、エリート弁護士の愛が深まりました
船のエンジンがかかる音がして、ゆっくりと景色がスライドしていく。風がなびいて煽られる私の髪の毛を、黒川さんが優しい手つきで梳いた。
「そういえば、ずっと不思議だったんですけど……黒川さん、どうしてここへ? 招待された、わけじゃないですよね?」
「いや。実を言うと……偶然にもこの船を運営している会社は俺の父の会社の傘下でね、まさか婚約発表の場所がロワイヤルウィングだったとは……。これも不幸中の幸いだ」
この船の運営している会社が、黒川さんのお父様の会社の傘下だったなんて……。
さすがの父もそこまでは把握していなかったのだろう。私もそれを聞いて驚いた。
「君からから今夜、このパーティーで婚約発表するって聞かされていたから、それを阻止するためにどうしてもこの船に乗り込む必要があった。攫われたお姫様を助けに行くナイトみたいな気分だったな」
クスリと笑って黒川さんが私の頭を優しく撫でた。またこうして彼の温もりに触れることができて、私も本当に嬉しい。
「でも、招待されなきゃ船には乗れない。だから父の会社の顧問弁護士になるということを条件に、船の従業員に俺を船内に入れるように話をつけてくれって、初めて父に頭を下げたんだ」
「私のために、そこまでして……」
「君を取り返すためならなんだってするさ。なんせ、君が別の男と結婚させられると知って馬鹿みたいにずっと必死だったんだから」
悪戯っぽくニッと笑う黒川さんだけど、確かお父様と真由さんのことでわだかまりがあったはず……。
「そういえば、ずっと不思議だったんですけど……黒川さん、どうしてここへ? 招待された、わけじゃないですよね?」
「いや。実を言うと……偶然にもこの船を運営している会社は俺の父の会社の傘下でね、まさか婚約発表の場所がロワイヤルウィングだったとは……。これも不幸中の幸いだ」
この船の運営している会社が、黒川さんのお父様の会社の傘下だったなんて……。
さすがの父もそこまでは把握していなかったのだろう。私もそれを聞いて驚いた。
「君からから今夜、このパーティーで婚約発表するって聞かされていたから、それを阻止するためにどうしてもこの船に乗り込む必要があった。攫われたお姫様を助けに行くナイトみたいな気分だったな」
クスリと笑って黒川さんが私の頭を優しく撫でた。またこうして彼の温もりに触れることができて、私も本当に嬉しい。
「でも、招待されなきゃ船には乗れない。だから父の会社の顧問弁護士になるということを条件に、船の従業員に俺を船内に入れるように話をつけてくれって、初めて父に頭を下げたんだ」
「私のために、そこまでして……」
「君を取り返すためならなんだってするさ。なんせ、君が別の男と結婚させられると知って馬鹿みたいにずっと必死だったんだから」
悪戯っぽくニッと笑う黒川さんだけど、確かお父様と真由さんのことでわだかまりがあったはず……。