授かったら、エリート弁護士の愛が深まりました
「菜穂、身体の調子はどうだ?」

「慧介さん、お帰りなさい」

慧介さんは、子どもができてからなるべく残業をせず早めに家に帰ってきてくれる。まだお腹もそんなに目立ってないうちから「女の子だったら名前に“子”がつくほうがいいよな?」とか「男の子だったら一緒にサッカーしたい」とか、毎日のように気の早いことを言っている。

「あ、そういえば紗季さんからポストカードが届いてましたよ。元気で頑張ってるみたいですね」

紗季さんは先日、坂田法律事務所を退職してカリフォルニア州で弁護士活動をするため、日本を立った。

私にひどいことを言ってしまった。とすごく反省していて、実はあのとき、アメリカに住む恋人とうまくいっていなくて、幸せそうな私を見ていたらつい心にもないことを言ってしまった……と後悔していた。
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