続・隣人はクールな同期でした。

アタシとしては
体のあちこちが痛すぎて
もう病院に行きたいんだけど…。


「そうだッ病院行かないとね!
 待ってて!タクシー捕まえてくるッ」

「えッ、ちょッ…」


心の声が聞こえたのか
察してくれたのか
ビューンって走り出す泉海さん。

そこまでしてくれるのは
本当にありがたい。

…しかしだな。
この様子だとまさか一緒に行くなんて言うんじゃ・・・―――


「七星さん!乗って!」


拾ってくれたタクシーに乗り込むと
彼女も一緒に乗車。


やっぱりついてくるらしい。


ココまでしてもらってるから何も言えないし
文句なんて言うつもりもないけれど…

まさかジンに会いたいからなんじゃ…とか
頭の片隅でつい考えてしまうのも正直なところ。



今朝まで定期受診で訪れていた総合病院に到着し
ケガの処置をしてもらえて
幸いにも骨折はなく膝は擦り傷だけで
足首と肩の方は捻挫程度で済んだ。


診察室の椅子に腰掛け
包帯をグルグルに巻かれながら説明を受け
終わってから心臓の薬も改めて処方してもらい
なんとか無事(?)終わり。

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