続・隣人はクールな同期でした。

微笑みながら
そこまで冷静に分析していたなんて…


「あ、やっぱりそうなんですね!
 だと思いましたよ~」


何も答えてないけど
正解だから反論出来ない。

それにジンの態度に関してはノーコメント。
それこそアイツに聞いてくれ。


「でも付き合ったばっかって言うなら
 なんか安心しました!」

「…へ?」


よくわからないけど
満面の笑みで嬉しそうに言う彼。

コレはつまり…?
どういう事…?


「ちょっとまだアタシが理解してないんだけど…
 何が安心したの…かな?」


頭の中
ハテナでいっぱいになりながら
ひとまず本人に聞いてみた。


「え、だって。
 別れるの早そうじゃないですか」


さっきまで終始ニコやかな笑顔とは一変。
フッと謎めいた笑みを浮かべる姿に
その言葉の意味に明らかな悪意を感じた。


そして彼は言う。


「付き合ったばっかって盛り上がるのも早いけど
 冷めるのも早そうですし。
 邪魔とか入ればすぐに亀裂が入るじゃないですか。
 だから余裕だなって」


淡々と発するセリフに圧倒されてしまい
そのあまりの衝撃に凍り付く。



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