続・隣人はクールな同期でした。

休憩中のコーヒータイムに現れるタイミング。
まさか狙った?


「…お疲れ様」


ジンに釘刺されてる事もあって
若干、距離をとって応じた。

見つかったら
また何言われるかわかんないからね。


「セツナさんってコーヒーはブラック派ですか?」

「え、えぇ…まぁ」

「さすが大人ですね。
 俺なんてミルク2個に砂糖3個じゃなきゃ飲めないですよ。
 ブラックが飲める大人になりたいですよ~」

「そ、そうなんだ…」


彼は本当に
淹れたコーヒーにミルクと砂糖を足してかき混ぜている。
色はもうほとんど白だ。
味も…ほぼミルクでしょうね。


「そういえばセツナさん達って
 いつから付き合っているんです?」

「え。」

「もしかして最近じゃないですか?」

「なッ」

「じゃなきゃぁ彼氏だからって
あんなにアカラサマに殺伐とした態度
 取らないですよ、フツー」


完全に読まれたな。


しかも殺伐な態度って…
やっぱアイツのあの感じじゃ
わかりやすかったか…

確かに“アカラサマ”だし。


冷静に聞いてたこのコの方が
一枚上手だったね、ジン。

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