続・隣人はクールな同期でした。

そんなやりとりをしている頃には
夕飯も食べられる状態に。

話題は新入職員の続き。


「新人が入るって事は
　副編集長も仕事が忙しくなるんじゃない？」

「それはねぇな。
　俺は指導係にならねぇし」

「そっか。
　担当とかいるか」

「あぁ。
　それに俺には無理だな。
　んな面倒な事するのは。」


躊躇なくキッパリと…

自分の彼氏ながら
なんとも最低な発言だな。


「確かに嫌いそうだけどさぁ…指導とか」

「あぁ。大っ嫌いだ」


コイツの下についたら
男のコならまだしも
女のコだったら確実に心が折れるな。




ジンの様子から
新人が入職する事も後輩が出来る事にも
それほど興味がないようだから
アタシもその若いコが“男”だという話まで
あえてせずにその話題は終了した。



1週間ほどして
アタシは休職中の手続きのために会社に出勤。


「お久しぶりです課長！」


しばらくぶりの職場に感動させるアタシに。


「おう、七星。
　生きてたか」


肩をバシバシ叩きながら
ダークな冗談を投げつけられた。

痛いって。
その発言はダメだって。
シャレにならんって。