きっとこれは眠れない恋の証明。


そうお願いして、その後少し会話をした後にそれではまたと言って通話は終了した。

「砂川さんか」

「うん、晩ご飯に誘われて。きっと仕事の相談があるんだと思う」

「どうだろうな」

少し刺のあるようなそんな返しは、やっぱり京らしくない。そう不思議に思う私に、京が場所はどこなんだと尋ねた。
そう言われて、場所もお店の名前も聞いていなかった事に気がつく。

「ごめん、聞いてなかった」

「はぁ?じゃあ店まで送れないだろ」

「あ、送りなら大丈夫だよ。砂川さんが事務所まで迎えに来てくれるって」

そう答えると、京は少しだけムッとしたような表情になって黙ってしまい、しばらくしてまた口を開いた。

「迎えにだけは絶対俺が行くから、家まで送るとか言われても適当に理由つけて断れ」

「うん、でもどうして?」

「いいから」


どうしたんだろう。やっぱり京って、砂川さんに対して険悪なんだよなと内心で呟く。
少し大人気ないというか…いや、歳でいったら普通に砂川さんの方が年上ではあるんだけど。

でも、誰にだって理由は無くても合わない人っていうものはいるものだよねと納得して、それ以上深く考えるのはやめた。
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