twilight sinfonia
「ひ、輝星、急すぎない……?」
「ん?したくなったから」


なぁだから。最強か。作業やめるぞ。
……やめよう。
配信終わるまで、見てよう。
どうしよう、何これ尊い。


もうほんとにそういう関係なんじゃないかって疑うレベルなんだけど。
普通キャラ付けでも躊躇いなく大人のキスする方たちいる?私だったら絶対しない。


「璃叶、」
「うぅ、か、顔近い……」


受けが似合う弟、尊い。
輝星くん、攻めの顔が無理、死んじゃう。


私は配信画面を開いてコメ欄を覗く。
沸いてる。


と、突然画面が真っ暗になる。
『瀬那』という文字と、赤いボタン、緑色のボタン。
……電話かけてくんな。


私は黙って部屋を出て、渋々に緑色のボタンをタップする。


「もしもし」
『あ、悪い。ちょっと』
「何?」
『……いや、あのさ』
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