twilight sinfonia

「確かに」
「中学のときなら私の方がモテてた自信あるよ？」
「他の女に妬まれるぐらいな」
「急にモテ出したのはあれだもんね、オーディション受かってからだもんね」


こいつまじで頭おかしいんですよ、とスタッフさんに話しかける瀬那。


「頭良くて学年トップだし、運動も走るのは陸部より早いし、ダンス部やりながら演劇同好会入ってるし、何やってんだこいつって感じで」
「いやいやいや、瀬那だって、頭悪くて目立ちたがりとかじゃなかったのに、顔と運動神経でめちゃくちゃ目立ってたよ、モテてたし」


何回宣戦布告されたかわからない。
女の子に頻繁に絶対瀬那のこと奪ってやるって言われてたし。瀬那に告白するし、ヤンキーでもないのにタイマン張ろうとしてくるし。
……単純に怖かったです。


「何さりげなくディスってんだよ」
「ディスってないです〜」
「いや、ディスってんだろ。


いいわけ？あの時俺が目立ちたがりやったらアレ以上にモテてたんやけども」