熱海温泉 つくも神様のお宿で花嫁修業いたします
(どうして八雲さんは、あんな質問を私にしたの……?)
花が今、つくもをどう思っているのか。
改めて自問自答した花は、深く息を吸って吐き出してから、唇を噛み締めた。
脳裏を過ぎるのは、自分を八雲のところへ送り出してくれた、ぽん太に黒桜、ちょう助といったつくもの面々の言葉と顔だ。
そして、これまで出会った付喪神たち。
大楠神社で会った、弁財天に弁天岩。
気がつけば、いつでも花が前を向けるようにと、そっと後押しをしてくれる八雲のこと──。