悪役令嬢は二度目の人生で返り咲く~破滅エンドを回避して、恋も帝位もいただきます~
(ソニアには、読み書きが完璧になってもらわないと困るのよ!)

 いずれ、社交上の付き合いを始めなければならない。
 そうなった時、手紙に目を通し、レオンティーナ自ら返事を書くか、代筆でいいか。招待を受けるべきか、カードを送ってすませるべきか。
 そんな風に、手紙を分類してくれる人手は必要だ。そして、レオンティーナは雇った以上、ソニアを徹底的に働かせるつもりであった。

「私……頑張りますね!」
「ええ、お願いね」

 「そうだ。お父様とお母様からも、何かご褒美をあげよう。何がいいかな?」

 不意に父がそう提案してきて、レオンティーナは目を瞬かせた。

「――でしたら」

 母が領地に戻らず、ロアに残っていることを考えれば、両親の仲は、以前より格段に改善している。だが、両親の間にはまだわずかな壁が残っている。

「お父様とお母様と一緒にお出かけしたいです! 今日、お父様はお休みをしているでしょう?」

 レオンティーナの言葉に、両親はふたりそろって目を瞬かせた。互いに顔を見合わせ――それから、どちらからともなく微笑みを浮かべる。

「……お父様がいいと言えばいいわよ」
< 109 / 314 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop