悪役令嬢は二度目の人生で返り咲く~破滅エンドを回避して、恋も帝位もいただきます~
「今日は一日お休みをもらっているからね。ティーナはどこに行きたい?」
「――お買い物に行って、お茶を飲んで――ええと、それから……遊園地に行きたいです!」

 ――両親と、買い物に行けば十分だったはずなのに、遊園地なんて言葉が出てきた理由は、レオンティーナにもわからなかった。

「遊園地か。そう言えば行ったことがなかったね――ソニアもおいで」
「私も一緒でいいんですか?」

 ソニアは目を丸くし、言葉も出ない様子だった。父がソニアの肩に手を置く。

「もちろんだとも。よし、今から遊園地に行って、買い物をして、おやつを食べて帰ろうか」
「ありがとうございます、お父様!」
「旦那様――ありがとうございます!」

 両手を打ち合わせたレオンティーナは父に抱き着き、ソニアはぴょこりと頭を下げる。そんなふたりの様子を、母は微笑ましく見ていた。
 

 ロアの中心近いところにある遊園地には、回転木馬に、巨大滑り台、すごい勢いでレールの上を走るローラーコースター等が設置されている。
 入園料がかかるためここに来ることができるのは、比較的裕福な家の者だけだ。

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