悪役令嬢は二度目の人生で返り咲く~破滅エンドを回避して、恋も帝位もいただきます~
バルダート大公家が、三大大公家の末席とされているのは、最後に皇妃となった娘が出たのが、百年前だからだ。現在は、シャンテール大公家の長女が皇妃であった。
現在シャンテール大公家には、レオンティーナと同じ年ごろの娘がいて、彼女がヴィルヘルムに嫁いで皇妃となるはずだ。
(二代続けて皇妃になるというのは珍しいわよね……)
母の生家であるヴェルテ大公家には、現在、皇族と年齢の釣り合う令嬢はいない。そのため、ヴェルテ大公家には、皇女が降嫁するはずであった。
(……お父様とお母様の関係が、ちょっとおかしいと言えばおかしいのよね)
母の身分ならば、現在の皇帝に嫁いでもおかしくはなかったのに、わざわざ父に嫁いでいる。
(ほら、やっぱり相思相愛だったのよ)
ふたりともそれに気づかずに、ぎくしゃくしていたのだから馬鹿馬鹿しいと言えば馬鹿馬鹿しい。
ちらり、と目を上げて確認すれば、ソニアは三冊の絵本を抱えて戻ってきていた。
レオンティーナからよく見える位置のソファを選んで座ったソニアは、大きな革張りの本を広げ、うっとりと美しい絵を見つめている。
現在シャンテール大公家には、レオンティーナと同じ年ごろの娘がいて、彼女がヴィルヘルムに嫁いで皇妃となるはずだ。
(二代続けて皇妃になるというのは珍しいわよね……)
母の生家であるヴェルテ大公家には、現在、皇族と年齢の釣り合う令嬢はいない。そのため、ヴェルテ大公家には、皇女が降嫁するはずであった。
(……お父様とお母様の関係が、ちょっとおかしいと言えばおかしいのよね)
母の身分ならば、現在の皇帝に嫁いでもおかしくはなかったのに、わざわざ父に嫁いでいる。
(ほら、やっぱり相思相愛だったのよ)
ふたりともそれに気づかずに、ぎくしゃくしていたのだから馬鹿馬鹿しいと言えば馬鹿馬鹿しい。
ちらり、と目を上げて確認すれば、ソニアは三冊の絵本を抱えて戻ってきていた。
レオンティーナからよく見える位置のソファを選んで座ったソニアは、大きな革張りの本を広げ、うっとりと美しい絵を見つめている。