悪役令嬢は二度目の人生で返り咲く~破滅エンドを回避して、恋も帝位もいただきます~
牢獄でしばしば出されたマレイモは、サツマイモほどではないにしても、わずかに甘みがあった。育てやすく、収穫量が多い――というようなことをソニアが言っていたと思うのだけれど、まだ、帝国内では育てられていないようだ。マレイモの収穫について報告はまったく上がっていない。
「君は、ずいぶん難しい本を読んでいるんだね」
「これですか……ええ、ちょっと考えたいことがあって」
ヴィルヘルムが来たのならば、今日は調べものを続けるのは無理だろう。
今日の作業は終わりということにして、本を元の位置に戻すべく立ち上がる。
「――僕がやるよ」
「いえ、私が借りたものですから。ソニア、あなたも返してらっしゃい」
「はい、お嬢様」
小走りに、ソニアは子供向けの本が並んでいる方へ向かっていく。
(焦らなくてもいいのに)
書棚から持ち出した資料は分厚く、レオンティーナの腕にはちょっと重い。
よいしょ、と力を入れて持ち上げようとしたら脇からヴィルヘルムに奪われた。
「ヴィルヘルム殿下、私が自分で――」
「いいから。一緒にいるんだから、僕に運ばせてよ」
「君は、ずいぶん難しい本を読んでいるんだね」
「これですか……ええ、ちょっと考えたいことがあって」
ヴィルヘルムが来たのならば、今日は調べものを続けるのは無理だろう。
今日の作業は終わりということにして、本を元の位置に戻すべく立ち上がる。
「――僕がやるよ」
「いえ、私が借りたものですから。ソニア、あなたも返してらっしゃい」
「はい、お嬢様」
小走りに、ソニアは子供向けの本が並んでいる方へ向かっていく。
(焦らなくてもいいのに)
書棚から持ち出した資料は分厚く、レオンティーナの腕にはちょっと重い。
よいしょ、と力を入れて持ち上げようとしたら脇からヴィルヘルムに奪われた。
「ヴィルヘルム殿下、私が自分で――」
「いいから。一緒にいるんだから、僕に運ばせてよ」