悪役令嬢は二度目の人生で返り咲く~破滅エンドを回避して、恋も帝位もいただきます~
 ヴィルヘルムには一番いい客室を。ルイーザはその隣にあるやはり一番いい客室だ。
 皇族を宿泊させるのに、適当な部屋にとめるわけにもいかない。
 使用人達に指示を出し、天井から床のカーペットまで全力で掃除をし、この際だからカーテンは新しいものにかけかえる。寝具も新しいものにして、いつ皇族を迎えてもいいように準備をすすめた。
 ヴィルヘルムは緑が好きだというから、彼の部屋は緑とベージュを基調に。
 ルイーザはピンクと黄色を好むから、彼女の部屋はピンクとベージュを基調に整え、黄色をさし色とした。
 屋敷の中を調べて回り、二人の好みそうな家具を見つけては、客室の家具を入れ替える。ヴィルヘルムの部屋は、飾りが少なく、重厚な雰囲気のもの。ルイーザの部屋には、透かし彫りが施されていたり、螺鈿で細工されていたりと華やかな雰囲気のものを選んだ。

「忙しいわね……ヴィルヘルム殿下とルイーザ殿下、気に入ってくださるといいんだけど」
「お嬢様は完璧ですとも!」

 部屋を見回して、不安でいっぱいになっているレオンティーナをソニアが励ます。
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