悪役令嬢は二度目の人生で返り咲く~破滅エンドを回避して、恋も帝位もいただきます~
 ルイーザは頬を膨らませたけれど、ヴィルヘルムには逆らえないようだ。大急ぎで朝食を終え、それぞれ、午前中の課題を片付けてから再集合ということになった。
 

 家庭教師と勉強部屋で向き合いながら、レオンティーナは中庭に目を向ける。窓の外では、ヴィルヘルムが剣の稽古をしていた。
 ヴィルヘルムについてきた護衛が、剣術の教師を兼ねているそうだ。護衛が打ち込む剣を、ヴィルヘルムは危なげなく打ち返していた。それを見ているレオンティーナの手がとまる。

「……お嬢様、集中力がお留守になっていますよ」
「ごめんなさい。気を付けます」

 古典音楽について講義を受けているところだったレオンティーナは、家庭教師に詫びの言葉を述べて教科書に戻った。
 少し離れた部屋では、今頃ルイーザも同じように家庭教師からの講義を受けているはずだ。
 頑張って教科書に視線を戻すけれど、つい、窓の外の様子が気になる。講義に集中しなければと思うのに、目は教科書の文字を追っているだけで、中身までは頭に入ってこない。

「――終わったわよ! 湖に連れて行ってくれるんでしょう?」

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