悪役令嬢は二度目の人生で返り咲く~破滅エンドを回避して、恋も帝位もいただきます~
 けれど、しっかりと筋肉がついていて、よく鍛えているのがわかる。数年したら、もっとがっしり体つきになるであろうことをうかがわせる。
 以前は自分のことを“僕”と言っていたのが、“俺”に変化していて、それもまた彼が大人の男性に近づいているのだとレオンティーナに知らしめているようだった。

(……変わったとお父様も言っていたけど)

 ヴィルヘルムを見る度に、胸のあたりがドキドキするのはなんでだろう。

「――面白がって噂する人はいるけれど、秘密でもなんでもありませんよ。昼食前に立ち寄ることにしましょうか」

 ピクニックの場所は、美しい湖の側と決めている。レオンティーナの進めている研究はそのすぐ側で行われているから、行く前に立ち寄ればいい。

「それなら、ルイーザは家庭教師の授業を一生懸命受けないといけないな。レオンティーナ嬢は、きちんとすませてから出かけるんだろう」
「当たり前です。きちんと終わらせてからでないと連れて行きませんからね」
「そんなのつまらないわ!」

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