悪役令嬢は二度目の人生で返り咲く~破滅エンドを回避して、恋も帝位もいただきます~
皇宮という場所で荒波を乗り越えるためには、レオンティーナひとりでは足りない。
(――そうよ、優秀な人材を側に置くことも必要だわ)
幸い、養護施設の名は覚えている。父に頼んで、視察の機会を設けてもらうことにしよう。
窓辺に膝を抱えて座り、外の様子を眺めていると、全速力で馬車がこちらに向かってくるのが見えた。
「――お父様の馬車だわ」
つい、くすりと笑ってしまう。
そんなに母が恋しいのなら、今日は休みを取ればよかったのに。
それでも、いつもの通り皇宮に出仕したのは、父の生真面目さなのだろう。今は、父のそんなところも愛おしく思える。
父と母の再会の邪魔はしたくなかったから、父がこの部屋に来るまで待っていようと思った。
(……遅いじゃないの!)
けれど、父はなかなかレオンティーナの部屋には来ない。ひょっとして、何か緊急の用件があったとでもいうのだろうか。
レオンティーナが父に呼ばれたのは、馬車が屋敷について一時間が過ぎた頃だった。
ようやくレオンティーナの部屋に父の側仕えが迎えに来て、ティールームに降りることを許される。
(――そうよ、優秀な人材を側に置くことも必要だわ)
幸い、養護施設の名は覚えている。父に頼んで、視察の機会を設けてもらうことにしよう。
窓辺に膝を抱えて座り、外の様子を眺めていると、全速力で馬車がこちらに向かってくるのが見えた。
「――お父様の馬車だわ」
つい、くすりと笑ってしまう。
そんなに母が恋しいのなら、今日は休みを取ればよかったのに。
それでも、いつもの通り皇宮に出仕したのは、父の生真面目さなのだろう。今は、父のそんなところも愛おしく思える。
父と母の再会の邪魔はしたくなかったから、父がこの部屋に来るまで待っていようと思った。
(……遅いじゃないの!)
けれど、父はなかなかレオンティーナの部屋には来ない。ひょっとして、何か緊急の用件があったとでもいうのだろうか。
レオンティーナが父に呼ばれたのは、馬車が屋敷について一時間が過ぎた頃だった。
ようやくレオンティーナの部屋に父の側仕えが迎えに来て、ティールームに降りることを許される。