悪役令嬢は二度目の人生で返り咲く~破滅エンドを回避して、恋も帝位もいただきます~
「今日視察に行った養護施設で、よさそうな子に会ったんです。とても気の利く子で――施設長が、読み書きはできると言っていたし、それなら、問題はないでしょう」
もちろん、レオンティーナは施設長の言葉が嘘であるのは知っている。
けれど、今、母に真実を告げたら、ソニアではなく他の少女を選ばれてしまう。この屋敷で働いている使用人の親族にも、きっと条件の合う娘はいるはずだ。それでは困る。
「……そうね。お父様に聞いてみましょう」
甘えた様子を見せれば、母はあっさりと陥落した。ここはレオンティーナの作戦勝ちだ。
「ありがとう、お母様!」
レオンティーナは、嬉しさを表すように両手を強く打ち合わせた。
(これで、お父様とお母様が顔を合わせる機会を増やすことにもなるもの)
ロアの屋敷に来たまではよかったが、父と母はなかなか顔を合わせようとしない。
父は父で、母の顔を見るともじもじしているし、母は父を見かけるとツンとしてしまうのだ。そのくせ、ふたりの間には甘ったるい空気が流れている。
(……まったくいい大人が何をやっているのかしら!)
もちろん、レオンティーナは施設長の言葉が嘘であるのは知っている。
けれど、今、母に真実を告げたら、ソニアではなく他の少女を選ばれてしまう。この屋敷で働いている使用人の親族にも、きっと条件の合う娘はいるはずだ。それでは困る。
「……そうね。お父様に聞いてみましょう」
甘えた様子を見せれば、母はあっさりと陥落した。ここはレオンティーナの作戦勝ちだ。
「ありがとう、お母様!」
レオンティーナは、嬉しさを表すように両手を強く打ち合わせた。
(これで、お父様とお母様が顔を合わせる機会を増やすことにもなるもの)
ロアの屋敷に来たまではよかったが、父と母はなかなか顔を合わせようとしない。
父は父で、母の顔を見るともじもじしているし、母は父を見かけるとツンとしてしまうのだ。そのくせ、ふたりの間には甘ったるい空気が流れている。
(……まったくいい大人が何をやっているのかしら!)