悪役令嬢は二度目の人生で返り咲く~破滅エンドを回避して、恋も帝位もいただきます~
 それが終わったら、次はアクセサリーだ。使われている宝石やデザイナーの名前、実際に手を動かして作った職人の名前、台座に使われている貴金属の種類などを記す。それを一つひとつ教えながら、側に小さく切ったメモを置いていく。
 次は、ドレスだ。レオンティーナのドレスにはすさまじい数があるから、今日中に全部終えるのは無理そうだ。

「いいこと? これは少しずつやっていきましょう。季節の違うものを持ってこられても困るから、今シーズン使うものだけ教えておくわね」
「はいっ、お嬢様っ!」

 こうして懸命についてきているソニアは、半分目を回しそうになっている。だが、やる気だけはありそうだ。疲れた顔など見せる気配はない。
 家用のドレス、外出用、茶会用、食事会用、観劇用――などなど。季節、出かける場所、出かける相手によっても、選ぶドレスは変わってくる。

「こちらのドレスは、家用なのですか? こんなに華やかなのに?」
「そうよ。気に入っているの」

 ピンクの花飾りがついたドレスを見たソニアは首を傾げた。

「覚えるのは無理そうです」
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