さよならが言えなくなるその前に



会社のロビーでポン。



肩を叩かれる。



「お疲れ」



振り返った優香。



「三島。」




「お疲れー。珍しい。



どうしたの?これから外?」



社外を飛び回る三島は、社内で見かける方が




珍しいくらいなのに。



「いや。今帰ってきたとこ」




三島が言った。



「お前今日夜、空いてる?」 




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