エリート御曹司が花嫁にご指名です
会議の時間が押して、終わったのが十二時三十分。
執務室に戻ると、汐里がデスクの上の書類を抱える。
おそらくコンビニのサンドイッチで簡単にランチを済ませて、仕事をするのだろう。
俺はやれやれとため息をついた。
「なにをしているんだ? 食事に行くぞ」
「えっ……ランチミーティングが!?」
俺の誘いがランチミーティングだと勘違いして、スケジュールを確認しようとするのを遮る。
「違う。食べながら仕事をしようとしていただろう? そこにあるものは急がないから」
「はあ……」
「行くぞ」
戸惑う汐里を尻目に、俺は片手をスラックスのポケットに入れ、ドアへ歩を進める。
……って、まだ来る気配がないんだが。
重厚なドアを開けて振り返り、もう一度誘うと、汐里は書類をデスクに置いて、待っている俺の元へ早歩きでやってきた。
社屋の隣の高級ホテルの和食レストランである紅葉に、汐里を連れてきた。
顔見知りの女将に俺たちは個室に案内され、温かいお茶が置かれた。
「好きなものを頼めよと言っても、遠慮して選べないだろう。コースでいいよな?」
汐里が進んでメニューを選ぶのを、いまだかつて見たことがない。俺は強引に言ってメニューをパタンと閉じる。
執務室に戻ると、汐里がデスクの上の書類を抱える。
おそらくコンビニのサンドイッチで簡単にランチを済ませて、仕事をするのだろう。
俺はやれやれとため息をついた。
「なにをしているんだ? 食事に行くぞ」
「えっ……ランチミーティングが!?」
俺の誘いがランチミーティングだと勘違いして、スケジュールを確認しようとするのを遮る。
「違う。食べながら仕事をしようとしていただろう? そこにあるものは急がないから」
「はあ……」
「行くぞ」
戸惑う汐里を尻目に、俺は片手をスラックスのポケットに入れ、ドアへ歩を進める。
……って、まだ来る気配がないんだが。
重厚なドアを開けて振り返り、もう一度誘うと、汐里は書類をデスクに置いて、待っている俺の元へ早歩きでやってきた。
社屋の隣の高級ホテルの和食レストランである紅葉に、汐里を連れてきた。
顔見知りの女将に俺たちは個室に案内され、温かいお茶が置かれた。
「好きなものを頼めよと言っても、遠慮して選べないだろう。コースでいいよな?」
汐里が進んでメニューを選ぶのを、いまだかつて見たことがない。俺は強引に言ってメニューをパタンと閉じる。