エリート御曹司が花嫁にご指名です
 翌朝、スッキリ目が覚めた私は部屋を出た。七時過ぎで、ようやく太陽が昇り、外は明るくなってきている。

 ダイニングルームへ足を運ぶと、ハワードさんと華さんが食事をしていた。顔を覗かせた私に、ハワードさんが気づく。

《グッドモーニング。シオリ、入って。早起きだな。まだ寝ていてもいいんだよ》

 コーヒーカップをソーサーに戻して、ハワードさんは挨拶をする。

《おはよう。汐里。ハワードの言う通りよ。ゆっくり眠れた? 座って。コーヒーと紅茶、どちらにする?》

 華さんは立ち上がって私に席を勧める。

《散歩をしてきていいですか? とても気持ちのいい朝なので》

《もちろんよ。じゃあ、そこにあるカーディガンを羽織って。外は海風で寒いから》

 私の格好は昨日とほとんど変わらない。クリーム色のセーターにデニム姿だ。

《ありがとうございます》

 華さんの暖かそうな厚手のカウチンセーターを羽織って、玄関に向かった。

 外へ一歩踏み出し、冷たい風が顔に当たる。

「寒いけれど清々しいって、こんな感じね」
 
 カウチンセーターの前を手繰り寄せて、ゆっくり邸宅の正面を回り、裏手に足を運ぶ。

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