エリート御曹司が花嫁にご指名です
「好きになった女性が小柄だったというだけだと思います」

 ふたりは子供の頃、空港の展望デッキで最初に出会った。大人になって偶然に会えたのだと、砂羽さんから馴れ初めを聞いている。

 ふたりを見ていると、幸せな結婚をしたくなる。そして赤ちゃんを抱きたい。

「桜宮機長のご結婚で、大多数のCAたちが嘆いたと耳にしたわ。今の彼女たちのターゲットは桜宮専務ね」
「ですね。桜宮専務は独身で、モデルのようにイケメンですから」
 
 仕えている人がモテると素直に認めたとき、砂羽さんから離れた社長と桜宮専務がこちらへやってくるのが見えた。


 視察が終わり、羽田空港のAAN最高クラスのラウンジの個室でランチをとる。

 ファーストクラスや特別な搭乗客のみ利用できる、ラウンジの個室だ。私も桜宮専務の同行で、年に一、二度来るくらい。
 
 個室の窓からは空港の滑走路が見え、次から次へと離着陸する飛行機を目にすることができる。
 
 料理は三和子さんがあらかじめシェフに頼んでおり、テーブルに着いた途端、料理が運ばれてくる。
 
 AANのラウンジ料理は、利用客から、国内の最高級の牛から作るハンバーグが絶品だとの声もある。

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