エリート御曹司が花嫁にご指名です
連れてこられたのは、社屋の隣の高級ホテルの和食レストランである〝紅葉〟。
OLがランチに気軽に食べに来られない高級店だ。
個室に案内され、目の前に桜宮専務がいて、お茶をすすっている。エアコンが効いている店内は温かいお茶が美味しい。
特にここの店は、上等な茶葉で淹れるお茶も素晴らしいと評価されており、社長もこの紅葉がお気に入りだと三和子さんから聞いている。
「好きなものを頼めよ、と言っても、遠慮して選べないだろう。コースでいいよな?」
メニューに興味がなさそうな上司は、パタンと閉じる。
「桜宮専務、ランチにここは高級すぎます」
「そうか? 病み上がりだから、和食のほうがいいだろう? 鰻は好きだったよな?」
気にせずといった桜宮専務に、私は言葉を返せない。
「はい……気にかけてくださり、ありがとうございます」
桜宮専務は、襖のところにいた着物姿の仲居さんにオーダーした。
「壮二から、乗馬クラブのモデルをしたせいだと聞いた。以前から乗馬のことは知っていたが、まだ乗っていたんだな」
「ときどきです。もう若い頃のようには乗れません。本当に自己管理ができずに申し訳ありませんでした」
「驚いたが、謝ることはない。若い頃のようにって、まだ若いだろう?」
顔を顰めた私は、大きく首を左右に振った。
OLがランチに気軽に食べに来られない高級店だ。
個室に案内され、目の前に桜宮専務がいて、お茶をすすっている。エアコンが効いている店内は温かいお茶が美味しい。
特にここの店は、上等な茶葉で淹れるお茶も素晴らしいと評価されており、社長もこの紅葉がお気に入りだと三和子さんから聞いている。
「好きなものを頼めよ、と言っても、遠慮して選べないだろう。コースでいいよな?」
メニューに興味がなさそうな上司は、パタンと閉じる。
「桜宮専務、ランチにここは高級すぎます」
「そうか? 病み上がりだから、和食のほうがいいだろう? 鰻は好きだったよな?」
気にせずといった桜宮専務に、私は言葉を返せない。
「はい……気にかけてくださり、ありがとうございます」
桜宮専務は、襖のところにいた着物姿の仲居さんにオーダーした。
「壮二から、乗馬クラブのモデルをしたせいだと聞いた。以前から乗馬のことは知っていたが、まだ乗っていたんだな」
「ときどきです。もう若い頃のようには乗れません。本当に自己管理ができずに申し訳ありませんでした」
「驚いたが、謝ることはない。若い頃のようにって、まだ若いだろう?」
顔を顰めた私は、大きく首を左右に振った。