~fault~私だけが・・・
腕を組み昇り掛けてる朝日を見つめる。
ガラスに映り込んできた渉は慌てながらオレの背中に驚いて
「シャ、、つココ置くね。ありがとう」って。

振り返ろうとすると「ダメ匠!!!そのまま、、、そのまま動かないで」と。
だけど「はぁ?」とか言いながらもまんまと動けないオレ

「いいからそのまま聞いてね」
「なにがいいからなのか(笑)分からないけど、まぁ、、うんわかった」
「うん・・・あのね正直覚えてなくて、、この状況からしてそうなのかもしれないけど全く覚えていなくて・・・・だから、、その、、、、ね?匠」

ガラスに映る渉の様子ですごく焦っているのが手に取るようにわかるから「うん、オレも」って言った。
そしたら「だよね、、ん。」ってホッとしたように言う。

「もうそっち見ていいか?」
「ダ!メに決まってる。」
「あ、そうなんだ(笑)」
「うんそう。だからね忘れよ!お互い覚えてないんだから忘れよ。うん、何もなかった。そうしよう。私も忘れるから、お金ココ置くね。じゃ、講義あるからもう行く、ね」


・・・・・・・。


腕を組み目を閉じながら何度も何度も抑え込むように呼吸を繰り返す。



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