~fault~私だけが・・・

「なあ匠。」
「なんだよっ」
「オレ前にも言ったと思うけど、大事なのはオマエのキモチだゾ?オレ達との関係、家族との関係、そんなの気にすんなっ。自分の気持ちに正直に行動すればイインだよ。」
「・・行動した結果が、これだよ。わかんねーよ。何考えてンのか。
全然わかんねーわかんね~んだよっ!!」


オレは思わず怒りをぶつけてしまった。


「やっぱりスゴイね^^星名 匠をこんなにもヘコましてるんだから・・笑」

樹をにらんだ。
樹は気にせずニコニコしながら続けた



「さすがだよ。渉は・・やっぱりイイ女だ」

それは認めるけど・・・


「匠・・・オレ達5人は幼なじみだ。気付いたら傍に居たんだ。
でもナ、その前に渉は女でオレ達は男だ。幼なじみがジャマになったら外せばイイ。
だからってオレ達5人の関係がどうこうなるなんて、もしオマエが思ってるんなら悲しい事だな。きっと渉も匠と同じキモチで居るんじゃないか?幼なじみ!とっぱらえよ。」

ジャマならって新、、そんなに簡単じゃねーだろ。


「そうだよ匠。早く渉のキモチ、楽にしてあげなよ。渉だって匠の気持ち分かるから、そんな態度なんじゃないかな?」ってわかったような顔の樹。



オレは3人の顔を見た。


「確認してもイイか?」うなずいた3人。

「変わらないよなぁ」

樹は笑っていた。
新は呆れた様に「アホ」って笑った。
央は一言「変わらないよ」そう言った。

「だよな」

樹と新はうなずいていた。


すると央が珍しく話し始めた・・・

「ボク達5人の中で、自分が女である事を窮屈に感じていた渉なんだと思う。
渉はきっと自分が女だって気付いた時から苦しかったと思うんだ。ずっとずっと・・
そんな気持ち渉を楽にしてあげられるのは匠なんだよ。頼んだよ。匠」


「央・・」

「さっ、飲むぞ!!」
「「おお~~~」」


そんな3人が涙で見えなくなった。








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