芸能人の幼なじみと、内緒のキスしちゃいました。



***


あれから悝世は自分の部屋に戻るのをやめて、いつもと同じように一緒に寝ることに。



「うっ、なんで抱っこで連れていくの」


「だって依茉が俺に抱っこしてほしそーな顔で見てたから」


「見てないもん……っ」



さっきまでリビングにいたけど、寝る時間になったので悝世にお姫様抱っこをされて寝室へ。



「ほんと素直じゃないね。
まあ、そんなところもかわいーけどね」


また出た。
悝世の"かわいー"攻撃。



フツーにドキドキしないで流しちゃえばいいのに、いちいち心臓がギュウッてなる。



ゆっくりベッドの上におろされて、そのまま一緒に身体を倒した。


いつもなら悝世のほうから抱きついてきて、腕枕もしてくれるのに。


今日はただ向き合ってるだけ。


ジーッと悝世の顔を見たら。



「なーに、その物欲しそうな顔」

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