芸能人の幼なじみと、内緒のキスしちゃいました。



やだやだ、そんな顔してるつもりないのに。


悝世が口角を上げて笑ってくるから、どうしたら
いいか悩んだ結果。



「……どーしたの依茉ちゃん。
急に抱きついてくるなんて襲われたいの?」



目の前の悝世の胸に飛び込んで。

さっきみたいに抱きついた。



「だって、悝世がいつもみたいにしてくれないから……っ」


「俺も男なのにね。俺以外の男にこんなことしたら間違いなく襲われてるよ」



「悝世は、そんなことしない、でしょ……?」



試した。

幼なじみだから、という言葉をあえて言わずに。



「……どーかな。俺はそこまで出来た人間じゃないからね」


そう言いながら、わたしが抱きついてるのに抱きしめ返してくれないからずるいの。




「なんか今日は依茉のほうが甘えたがりだね」

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