芸能人の幼なじみと、内緒のキスしちゃいました。



***


あれから午後の授業に1時間だけ参加した。



教室に戻ったら未来ちゃんが声をかけてくれて「何かあった?依茉が授業サボるなんて珍しいじゃん〜」と。


とりあえず話すといろいろややこしいし、時間もなかったから「何もなかったよ」とだけ答えた。



未来ちゃんは少し納得してなさそうな感じだったけど、それ以上は何も聞いてこなかった。




学校を出て、1人ぼんやり歩いてマンションへ。



お昼にあった瑠衣くんとの出来事が、なかなか頭の中から離れない。


いくら熱があったとはいえ、いつもよりずっと積極的だった瑠衣くん。



もし、あのまま先生が来なかったら……と、一瞬そんなことを考えて、気づいたらマンションのエントランス。



エレベーターに乗り込んで、目的の階のボタンを押して。



何も考えずに自分の部屋に向かったら。



「……え」

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