如月くんは私をひとりじめしたい

如月くんの背中を擦ろうと思ったけど、拘束されていたので出来なかった。

せめて外してから抱き締めて欲しかった。

そのとき、外から足音がした。

はっ!そういえばここって学校じゃん。

こんな姿見られたらまずい!


「如月くん、隠れよう」

「うん」


如月くんは上着を持ってから、私をお姫様だっこし、さらに奥へ行った。

恥ずかしかったけど、今はそれどころじゃないので考えないようにした。

な、なんでさらっとお姫様だっことか出来るの?

これもイケメンの特権なの!?

ガラッ。


「えーと。あったあった」

「せんせー?あった?」

「ええ。ありがとね」


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