如月くんは私をひとりじめしたい

一番辛いとき、誰も支えてくれる人は居なかったり、悲しいときには親に冷たくあしらわれたり。

私には分からない何かがきっとあったんだろう。

それに私は私なりに如月くんのために動いてきたつもりだった。

…だけど、やっぱり迷惑だったんだな。如月くんからすると迷惑で鬱陶しかったんだろうな。


そう思うと悲しくなってきた。

人の気持ちを全て汲み取るのって難しい。

そんなこと超能力者にしか出来ないことだと思う。

それでも気持ちを理解しようと奮闘するのが人間だ。

もがいてあがいて、その人のために動いて。

それでも空回りすることもあるだろう。

それなら1回、考えるのはやめて立ち止まってみよう。

如月くんのことをもっと知るために如月くんとは当分、話さない。
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