虹色の恋~私の心の扉を開いたのは君でした。~
今日は、学校見学や身体測定などで
結構忙しい。

「高木。安井に次は男子に身体測定の準備するようにつたえてくれないか。」

「はぁ〜い。」

女子も半分が終わり次は、男子になるようで、たまたま、先生の近くに居たがゆえに、
あの、安井と話さなくてはならない。。

あぁ〜。。最悪。

私は急いで教室へ向かった。

安井はローカで田中くんと話してた。

…あっ。そういえば。知り合いだったんだ。なんで。あの二人が仲良しなのか。。

あぁ〜。最悪。

「安井くん。お話中ごめんね。
あの…。先生が次男子準備してって。
伝えてきてくれって。」

2人は話を中断して、2人とも
こちらを静かに見ていた。

「ありがとう。走ってきたの?大丈夫?」

私の目を捉えて、優しくグッと入って来るような眼差しで見ている。

えっ?安井が優しい声で話してきた。

何なの?だから?

構えて来たのに、ガクッてなっちゃう。

「大丈夫だよ。」

私のトーン柔らかく、笑顔で答えた。

ギュッ!私の腕を掴んで急に安井が引張ってきた!
田中くんとは、反対の方に身体が向いて、
田中くんに背を向けた。

「痛っ」
思わず声が出た。

「何?急に?」

無理やりな安井に顔を歪めながら聞いた。

彼は複雑な顔をしながらなんとも言えない目付きで、

「早くあっち行けよ!」

強くもなく、弱くもなく。ハニカムような声で伝えてきた。

また、さっきとは違う彼の目に
何か分からない心がまたざわついた。

コロコロ変わるあいつの表情や目が。。
私の胸がトクゥンと音をたてる。

何故急にそう言ってくるのかは
わからないけど、

もしかして、着替えるから?かな?

じゃ普通に言えばわかるのに。

私には理解できないけど、
何故か、彼が気になる。

「じゃ、行くね。」

彼を見たけど下を向いた。

「ありがとね〜」

背中の方から聞こえるあの
優しい声はいつもかわらないのは、田中くん。

「うん。」

顔が緩む。

私は、女子の所へ戻った。


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