虹色の恋~私の心の扉を開いたのは君でした。~
待ちに待ったお昼がきた。

まだ、慣れていないから皆、各自、
自分の机でお弁当を食べている。

私は、母子家庭だから
お弁当は自分で作ったり昨日の余りを詰めたりする。

今日は、唐揚げに、だし巻きに、赤ウインナーに。野菜炒めをいれていた。

「おっ!美味そう!」

そうゆうやいなや、
だし巻き卵に手を出したのは
あの、安井だ。

「ちょっと!自分の席で座って食べてよ。
それに、勝手にとらないでよね!」

お弁当の時くらい。ゆっくり食べたいし。

「クスっ」

えっ?田中くんに笑われた!?
恥ずかしい。よー!

「けちだなぁ。俺のだし巻きやるからさ。」

えっ?だし巻き貴方もあるんだ?
意味がわからない。。よ。。
私のをわざわざ取りに来ないでよ。

「要らない。だし巻きあげるから、自分の席に座ってよ。」

「田中。一緒に食べようぜ。
高木。、俺の隣においで」

おい!安井!私の話を聞いているのか?
なんて、思ってしまう。

安井は、田中くんの方を見ながら、
私に優しい声で話した。

また、ドキッとする。

「俺、見てないとでも思ってる?俺、みてるから。」

意味不明な言葉。

だから!何?知り合って。まだ、何時間なのに、まるで、昔から知ってるみたいに。。

私は貴方の彼女でも、なんでめないのに。

フレンドリーとゆうのか???
馴れ馴れしいとゆうのかか???

きっと、女性に慣れてる女たらし。とゆうやつかや。

だけど、なんだろ?この不思議な気持ち?

「わたしは、いい。自分の席で食べるから。」

…。

返事はせず、安井は、こちらを1回も見ることなく
田中くんの方を見ながら、
何も無かったかのように話し続けてた。

今も、田中くんと話しながら私を見てるの?

私は、二人の会話をきになりながら
。。

ううん?

違う。安井の話がきになりながら。。安井の声をずっと聞き入りながら
、時々、どんな顔をして話してるんだろ?とか、考えてしまう。

チラッと彼を見ても、安井は
相変わらず田中くんと楽しそうに話して
こちらを見ることは無かった。
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