僕が愛しているのは義弟
梓との待ち合わせ当日。
「おはよう、隼翔」
朝ごはんを食べにダイニングルームに入る。
すでに姉ちゃんがいた。
「隼翔も出かけるんでしょ?」
「ああ」
「なになに、デート?」
本当に好きだな、姉ちゃんは。
毎回毎回そういうことを訊くことが。
「何言ってるんだよ。
それは姉ちゃんの方だろ」
姉ちゃんは将輝さんと会う約束をしている。
「私もそうだけど、
あんたの方も約束の相手、梓でしょ?」
「なぜそれを?」
「昨日たまたま梓とばったり会って、
隼翔と約束してるって聞いたから」
「そうか。
だけど幼なじみなんだから、
一緒に買い物くらい行くだろ。
小学生の頃はよく遊んでた」
「小学生の頃とは事情が違うと思うけど」
「何の事情だよ」
「…………」
姉ちゃん?
なぜ黙っている?