僕が愛しているのは義弟



「……罪な奴」


「……?
 何言ってるんだよ、姉ちゃん」


 姉ちゃんの意味不明な言葉に理解不能になっていた。

 そんなとき。
 葵が入ってきた。


「隼翔兄、出かけるの?」


「ああ」


「梓とデートだって」


 姉ちゃん‼


「だから違うって言ってるだろ‼」


「なにムキになってるのよ」


「だって、姉ちゃんが……」


 葵っ、違うんだっ。
 デートじゃないんだっ。

 信じてくれっ、葵っ。


 って。
 なんで葵に言い訳するようなことを思っているんだ?


「隼翔兄、梓ちゃんとデートするの?」


 だから違うんだって‼


「ただの買い物だよ。
 理久の誕生日プレゼントを一緒に探してほしいんだってさ」


「そうなんだ」


 葵の様子。
 見える、元気がないように。

 気のせいだったらいいけれど。


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