港町 グラフィティー
「ツギちゃん…それより…さ…真由美…ほら5中の…覚えてる?
何かあったぁ?最近…」

「あ…う~ん 真由美って…あ…あの…5中の女ねぇ…
最近なぁ~知らね…マスター~~~~ブレンド2ね」
「なぁ マサキ知ってるか?真由美」

「真由美?5中?俺知らねぇ~よ。イイ女なの?紹介してくれんの?」

「ば~か 誰がお前になんか紹介してやるかよぉ…」

二人をボンヤリ見てると…

「どうしたぁ?良美…何か変だぞ…顔。おっと!いつもの事かぁ…ヒャヒャヒャ」

「うるさいんだよ…カンクロは。マジ聞いてんのに…もう…い…」
二人の顔がぼやける…せっかく直したのに…カンクロの馬鹿野郎。
 
色白の優しい顔立ちのカンクロが急に慌てる。
「どうしたんだよぉ…泣くなよ。ビックリすんじゃんか…俺?俺のせい?」

ツギちゃんは…運ばれてきたコーヒーカップを両手で持って
何かしら考えていた。

「さっきさ…ショウコから聞いたんだけど、ツギちゃん…真由美マワシタでしょ?
聡も居たはずだけど…別に…真由美がどうとかそんな事はいいけどさ…
○○町のアパートだよね?あの汚いとこ…あれ誰んち?」

「真由美かぁ…あ~~いたね…5中に…マワシタ?ちょっと一緒に遊んだだけだよ…
ほら…あいつんち…塗装屋で純トロあるからって…Cビン3本も持っててよ~~~」

「ふ~~ん そうなの。」

「聡?居たかなぁ~~~一杯いたし…俺ちょっと飛んでて…あんま…覚えてねぇ~」
とぼけるのもいい加減にしろって感じ。

「え~~~いいな…いいな…女と純トロかよぉ~~誘ってくれよ…ツギオ…」
まったく 横から口出すなって!


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