恋泥棒の犯行予告

その後は最近あった面白いことや愚痴を互いに言い合ってから、家に帰った。

自室のベッドの上で日世の解説が書き込まれたノートを見返しているとき、ふと自分から別の香りが漂ってきた。

途端、心臓が不自然なくらい強く打ち始める。


「はは……」


乾いた笑いが1つこぼれ落ちたのと同時に、日世が前に私にいった言葉をまた思い出した。


『六花の好きな人って、俺なんじゃない?』


< 127 / 259 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop