恋泥棒の犯行予告

「それはそうと、日世、お前なんか疲れてないか?」

「え、そう? クマ酷い?」

「そういうわけじゃないけど、なんか疲れてるように見えた。悩みがあるなら聞くぞ。遠慮なく言ってくれな」

「あ、ありがとう……」


それだけ言い残して、彼は軽快に階段を上がっていった。

俺、そんな疲れてる風に見えるかな?

悩み事……ね。

1つ心当たりを発見したけれど、それには気づかないフリ。


「ふぅ……」

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