こぼれるほどの愛を、君だけに。【完結】
『こんばんわ。
 また会っちゃたね』


「今日は、彪君とデートですか?」



『残念ながら、会社の人との飲み会。
 ほんとはデートだったのに、
 強制参加させられて、やけ食いしてるところ。』



「へー。
 あたしは友だちとごはんです。」



最近の高校生は
チーズフォンデュが夕食なの?
優雅だなぁ・・


女の子がちらっと目を向けた席を見ると
少しチャラい感じの男子が座っていた。



『彼氏?』



「まっさかぁ。
 あの人は、お財布。
 あたしのことが好きだって言うから
 お金ないときに奢ってもらうんです」



・・・絶句。



『あーっと...そっかぁ...』



「”そういうのはやめなさい”とか、
 言わないでくださいね。
 説教とか、いいんで。」



『う...ん...
 じゃ、ひとつだけ。
 花の18歳の自分を、大切にしてね』



「ぷはっ。ウケるっ!
 花の18歳、て何?!
 あはは・・」


この子、目が、笑ってない。


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