こぼれるほどの愛を、君だけに。【完結】
「俺が、どれだけ心配したか、わかる?」


『・・ごめん』




私はそのまま長沢君のソファに潜り込んだ。



狭いっ!

けど、あったかい。




長沢君は少し戸惑ったような顔をして

それからぎゅっと、

もう一度強く抱きしめた。



「女の人の、匂いがする」



『長沢君も、男の人の匂いがするよ』



「まじ?臭くない?」



『フフッ。大丈夫。
 長沢君の匂い、好き』



「俺も、密葉の匂い、好き」




密葉、と

名前で私を呼ぶ人が

ひとり、増えた。



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